目次
結論から言うと
「良い会社の株を、安く買って、持ち続ける」――この投資の王道を、誰でも実践できるシンプルな3ステップで学べる一冊です。 この本を読めば、もう他人のオススメ銘柄に惑わされることなく、自分で優良企業を見つけて自信を持って長期投資できるようになります。
1 この本を読むと得られること
- 一生使える「投資のモノサシ」が手に入る 「良い会社って何?」「この株は割安?」そんな疑問に答えるシンプルな判断基準がわかります。「EPS(1株当たり純利益)」という重要な指標を軸に、会社の価値を測る具体的な方法が身につきます。
- 10倍株(テンバガー)を見つけるヒントが得られる 著者が実際に10倍株を達成した具体例をもとに、株価が大きく化ける銘柄の共通点が学べます。「業績の成長(EPSの増加)」と「市場の評価の変化(PERの上昇)」という2つの要素を掛け合わせることで、大きなリターンを狙う考え方がわかります。
- リアルな失敗談から「負けない投資術」を学べる 投資歴20年の著者も経験した「株価が10分の1になった」手痛い失敗談も赤裸々に語られています。失敗を前提としたリスク管理や、パニックにならずに済むポートフォリオ(資産の組み合わせ)の作り方が具体的にわかります。
- 新NISAの賢い使い方がわかる 2024年から始まった新NISA。本書では「配当金狙いの高配当株投資」と「値上がり益狙いの成長株投資」という2つの具体的な活用法を解説。あなたに合った新NISAの戦略が見つかります。
2 こんな人におすすめ
- 株を始めたいけど、何から勉強したらいいかわからない人
- 専門用語だらけの投資本で挫折した経験がある人
- SNSやニュースで話題の株をつい買ってしまうけど、なぜ上がったか下がったか分からず不安な人
- 新NISA口座は開設したけど、どの個別株を選べばいいか迷っている人
- 毎日株価をチェックするのに疲れた。どっしり構えて長期で資産を育てたい人
3 もう少し詳しく解説
著者はどんな人?
著者の日根野健(ひねけん)さんは、投資歴20年の現役個人投資家であり、公認会計士でもある「お金のプロ」。登録者10万人超のYouTubeチャンネル『公認会計士ひねけんの株式投資チャンネル』も運営しており、難しい内容を分かりやすく教えることに定評があります。10倍株の成功も10分の1株の失敗も経験しているからこそ、その言葉にはリアルな重みがあります。
この本のすごいところは?
- 徹底した「初心者目線」 「世界一やさしい」のタイトル通り、難しい専門用語はかみ砕いて説明され、豊富な図解で視覚的に理解できます。「良い会社=EPS(1株当たり純利益)が年平均10%以上増える会社」のように、判断基準がとにかくシンプルで実践的です。
- 3ステップの「黄金フレームワーク」 本書は「STEP1: 良い企業か?」「STEP2: 株価は妥当か?」「STEP3: ポートフォリオを管理する」という3つのステップで構成されています。この流れに沿って分析するだけで、誰でもファンダメンタル分析ができてしまいます。
- 具体的な企業分析例が満載 日清食品やベクトルなど、身近な有名企業を実際に分析するコーナーが充実。学んだ知識をどう使えばいいのか、すぐにイメージが湧きます。
投資の本質は「ありがとう」を伝えること
本書で一貫して語られるのは、「株はただの数字や記号(銘柄)ではない」ということです。その先には、私たちの生活を豊かにしてくれる企業で働く人々がいます。
応援したい企業に「ありがとう!がんばれ!」の気持ちを込めて投資する。そんな株式投資の楽しさや本質的な魅力を、本書は教えてくれます。資産を増やすだけでなく、社会に参加する喜びも感じられるようになる一冊です。