目次
結論から言うと
この本は、ユニークな連想記憶術(ヒチョル式メソッド)を使うことで、本当に1時間でハングルの読み方がマスターできるようになります。これまで記号や暗号にしか見えなかったハングルが、パズルを解くようにスラスラ読めるようになり、韓国ドラマや推し活、旅行が何倍も楽しくなる一冊です。
1 この本を読むと得られること
- 暗記ゼロ感覚でハングルが読めるようになる ハングルの子音「ㄱ」を「カマの形」で覚え、「ㄴ」は「ナスの形」で覚える、といった具合に、文字の形と音をユニークな連想で結びつけます。何度も書くような退屈な暗記作業なしで、自然と文字が頭に入ってきます。
- 韓国旅行や推し活が10倍楽しくなる 読めるようになると世界が変わります。街の看板やメニュー、アイドルのSNS投稿など、これまで翻訳頼りだった情報が直接読めるように。推しのメッセージを自力で読めた時の感動は格別です。
- 韓国語学習への苦手意識がなくなる 「ハングルって難しそう…」という先入観が、「あれ、意外と簡単かも!」という自信に変わります。この本で「読める」という成功体験を積むことで、その後の会話や文法の学習にもスムーズに入っていけます。
- つまずきやすい発音のルールがわかる 日本語にはない「パッチム」(文字の下にくっつく子音)や、音が変化するルール(連音化など)も、イラストや身近な例で分かりやすく解説されています。なぜそう発音するのかが理解できるので、よりネイティブに近い発音の基礎が身につきます。
2 こんな人におすすめ
- 韓国ドラマやK-POPが大好きで、字幕なしで推しの名前や曲名を読んでみたい人
- 以前ハングル学習に挑戦したけど、文字の複雑さに挫折してしまった経験がある人
- ひたすらノートに書き写すような勉強法が苦手で、もっと楽しく学びたい人
- もうすぐ韓国旅行!少しでも看板やメニューが読めるようになって、旅を充実させたい人
- 「語学の才能がないから…」と、新しい言語の学習に踏み出せないでいる人
3 もう少し詳しく解説
著者ってどんな人?
著者のチョ・ヒチョルさんは、大学教授であり、NHKの「テレビでハングル講座」で講師を務めた経験もある、韓国語教育のスペシャリストです。数多くのベストセラー本を手掛けており、その教え方の分かりやすさには定評があります。
挫折させない「ヒチョル式」の秘密
この本のすごいところは、徹底して学習者の心理的なハードルを下げてくれる「ヒチョル式」という独自メソッドにあります。
- とにかく連想が面白い! 本書の神髄は、インパクト絶大の連想記憶術です。例えば、ハングルの基本となる子音を「子音5兄弟」として紹介。「ㄱ」はカマ、「ㄴ」はナス、「ㅁ」はマッチ箱、「ㅅ」はサクランボ、「ㅇ」はあんパン…というように、一度聞いたら忘れられない覚え方を提案してくれます。このおかげで、無味乾燥な文字の暗記が、楽しいクイズを解くような感覚に変わります。
- パズル感覚で文字を組み立てる ハングルは基本的に「子音」と「母音」のパーツを組み合わせるだけでできています。本書では、母音の覚え方にも「縦イ、ウ横」「左オ、ア右」といった、思わず口ずさんでしまうような語呂合わせが登場します。覚えた子音と母音のパーツをパズルのように組み合わせるだけで、あっという間に読める文字が芋づる式に増えていく快感を味わえます。
- 「パッチム」も怖くない 多くの学習者がつまずくのが、日本語にはない「パッチム」という概念。これは文字の下に配置される子音のことで、発音が変化するため非常に厄介です。しかし本書では、どのパッチムがどういう音になるのか、そのルールを明確に整理してくれています。「この形が下に来たら『ッ』と読む」といったように、シンプルに覚えられるので混乱しません。
- 写真満載で飽きさせない 参考書にありがちな文字だらけのページではなく、韓国の街中にある看板や商品の写真がふんだんに使われています。学んだ文字が実際にどう使われているのかをすぐに見ることができるので、「あ、これ読める!」という達成感を何度も味わえ、モチベーションを維持しながら楽しく読み進めることができます。