目次
結論から言うと
この本は、なんとなくSNSを運用している状態から脱却し、ビジネスの成果につながる「意味のあるSNS運用」ができるようになる一冊です。フォロワー数に振り回されず、ファンを育て、売上につなげるための本質的な考え方と具体的な行動がわかります。
1 この本を読むと得られること
- 自分に合ったSNSがわかる Instagram、X、TikTok…。それぞれのSNSには独自の文化とユーザー層があります。本書では各SNSの特徴がマンガでわかりやすく解説されており、あなたのビジネスや目的に最適なプラットフォームを選ぶ基準が明確になります。
- 具体的な目標の立て方が身につく 「フォロワー1万人」のような漠然とした目標ではなく、ビジネスのゴールから逆算した目標設定の方法が学べます。最終目標である「KGI」と、それを達成するための中間目標「KPI」を具体的に設定することで、日々の投稿に迷いがなくなります。
- 人を惹きつけるコンテンツの作り方がわかる 「つい見てしまう投稿」には理由があります。本書では、読者の滞在時間を延ばす画像の作り方(カルーセル投稿)や、心理学に基づいたキャッチーな見出しの作り方、コメントをもらいやすくする工夫など、すぐに実践できるテクニックが満載です。
- アルゴリズムを味方につける方法がわかる 投稿が伸びるかどうかを左右する「アルゴリズム」。本書では、Instagramのフィードやリールで投稿が優先的に表示される仕組みを徹底解説。このルールを理解すれば、あなたの投稿がより多くの人に届くようになります。
2 こんな人におすすめ
- 会社のSNS担当になったけど、何から手をつけていいかわからない
- フリーランスやクリエイターで、SNSから仕事につなげたい
- 頑張って投稿しているのに、フォロワーが増えなくて心が折れそう
- インサイトの数字を見ても「で、どうすればいいの?」となってしまう
- 「なんとなくSNSを更新する」という状態から卒業したい
3 もう少し詳しく解説
本書の最大の魅力は、SNSマーケティングのプロである著者・坂本翔さんのノウハウが、漫画家・こしいみほさんのマンガによって、驚くほどわかりやすく解説されている点です。
物語は、SNSのコンサルタントである坂本先生が、生徒役の漫画家・こしいさんと編集者・小野さんの悩みに答えながら、7日間の講義形式で進みます。「思うように投稿が伸びない」「企業のSNS運用は配慮することが多くて大変」といった、誰もが一度は抱えるリアルな悩みに寄り添いながら、具体的な解決策を提示してくれます。
本書が教えてくれるのは、小手先のテクニックだけではありません。「なぜその投稿をするのか?」という目的意識を持つことの重要性や、SNSをビジネス全体の中でどう位置づけるかという「マーケティングファネル」の考え方、顧客が商品を購入するまでの心理プロセス「1I4A」など、SNS運用の根幹となる「本質」を学べます。
「なんとなくSNSを使っている」というあなたも、この本を読めば、きっと自分のアカウントを改善したくなるはず。7日間の講義を終える頃には、SNS運用が「やらなきゃいけない作業」から「手応えのある楽しい活動」に変わっていることでしょう。