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結論から言うと
掃除は気合じゃなくて「化学」です! たった5つのナチュラル洗剤を使いこなせば、家じゅうの汚れは驚くほど簡単に落ちます。だから、掃除が苦手な人でも、家族みんなでラクラク分担しながら、きれいな家をキープできるようになるんです。
1 この本を読むと得られること
- 掃除の「なぜ?」がスッキリわかるようになります 家の汚れは「酸性の汚れ」と「アルカリ性の汚れ」に分けられます。それに合わせて洗剤を選べば、ゴシゴシこすらなくても汚れが落ちる「中和」という化学反応が使えるんです。この基本が漫画で楽しく学べるので、もう掃除に悩みません。
- 洗剤探しの旅が終わります 「お風呂用」「トイレ用」「油汚れ用」…もう場所別に洗剤を買う必要はありません。本書がすすめるのは「重曹」「クエン酸」「過炭酸ナトリウム」「アルコール」「石けん」のたった5種類。これだけで家じゅうピカピカにできるので、洗剤置き場もスッキリします。
- 具体的な「やることリスト」が手に入ります 「毎日5分でできること」「週末にやること」「季節ごとにやること」が具体的に示されています。何をすればいいか明確なので、掃除へのハードルがぐっと下がります。「今日はここだけ」と気軽に取り組めるようになりますよ。
- 家族との「掃除バトル」がなくなります 「私ばっかり掃除してる…」「手伝ってるのに、なぜか不満そう…」そんな夫婦のすれ違いは、掃除の基準が「見える化」されていないから。この本を家族で読めば、みんなが同じ知識を持つことができ、自然と協力体制が生まれます。
2 こんな人におすすめ
- 「掃除しなきゃ…」といつも思いつつ、何から手をつけていいか分からない人
- パートナーの家事のやり方に、内心「そこじゃない…」とイラッとしてしまう人
- 良かれと思って手伝っても、なぜか感謝されないと感じることがある人
- お店の洗剤コーナーで悩み、結局「〇〇専用」洗剤がどんどん増えてしまう人
- 年末の大掃除が本当に嫌いで、毎年憂鬱になっている人
3 もう少し詳しく解説
この本の著者は、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。もともと化学を学んでいた「リケジョ(理系女子)」で、その知識を活かして「安全で、よく落ちて、ラクできる」掃除術を広めています。
本書の最大の魅力は、夫婦のすれ違いを描いた漫画から始まること。掃除への価値観の違いからケンカに発展する様子は、「うちもそうだ!」と共感する人が多いはず。そこに現れるネコ(?の姿をした講師)が、科学的で合理的な掃除方法を教えてくれます。
ポイントは、家の汚れをたった4種類に分類することです。
- ホコリ・チリ: 洗剤不要。物理的に取り除くだけ。
- アブラ汚れ: キッチンの油や人の皮脂など「酸性」の汚れ。
- 水アカ: 水道水のミネラルが固まった「アルカリ性」の汚れ。
- カビ・雑菌: 汚れや湿気をエサに繁殖する。
そして、これらの汚れを落とすのが、前述した5つのナチュラル洗剤です。 基本は「酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤(重曹など)」を、「アルカリ性の汚れには酸性の洗剤(クエン酸)」を使うだけ。化学の力で汚れをゆるませるので、力を入れずに掃除が終わります。
さらに、「毎日掃除」「週末掃除」「季節掃除」と、やるべきことがカレンダーのようにまとめられているので、無理なく習慣化できます。掃除機をかけるだけが掃除じゃないこと、拭き掃除の大切さもよくわかります。
また、掃除をラクにするための環境づくりとして、「水切りかご」や「トイレブラシ」など、「ない方が掃除がラクになる物」を撤去するという逆転の発想も非常に参考になります。
この一冊で、掃除は「面倒な義務」から「スッキリして楽しい化学実験」に変わるかもしれません。家族みんなで読めば、家事分担の最高の教科書になりますよ。