“好きを仕事に”は間違いだった!?『科学的な適職』で知る、本当に幸せな働き方

科学的な適職

科学的な適職

クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
ISBN: 4295403741
4分で読める

結論から言うと

この本は「好きを仕事に」「給料の高さ」といった“幻想”を科学的に否定し、「自由」や「仲間」「貢献」など、本当に仕事の幸福度を上げる要素を教えてくれます。科学的なフレームワークを使うことで、漠然としたキャリアの不安がなくなり、自信を持って自分に合った仕事を選べるようになる一冊です。

1 この本を読むと得られること

  1. 仕事選びでやってはいけない「7つの大罪」がわかる 「好きを仕事にする」「給料の多さで選ぶ」など、私たちがついやってしまいがちな仕事の選び方。実は、これらは科学的に見ると幸福度につながらない「大罪」なんです。なぜダメなのか、その根拠がはっきりわかるので、もう間違った基準で迷うことがなくなります。
  2. 本当に幸せになれる職場の「7つの条件」がわかる では、何を基準に選べばいいのか?その答えが「7つの徳目」です。「裁量権があるか(自由)」「前に進んでいる感覚があるか(達成)」「助けてくれる仲間がいるか(仲間)」など、幸福度を上げる具体的な7つの条件がわかります。これを知るだけで、会社を見る目がガラッと変わりますよ。
  3. 絶対に避けるべき「ヤバい職場」を見抜けるようになる 幸福になる条件だけでなく、人を不幸にする「最悪の職場に共通する8つの悪」もリストアップされています。「ワークライフバランスの崩壊」や「長すぎる通勤時間」など、具体的なチェックリストがあるので、入社前に危険な職場を回避するのに役立ちます。
  4. 自分の「思い込み(バイアス)」に気づき、冷静な判断ができる 私たちは無意識のうちに「思考のクセ(バイアス)」に影響されて、判断を誤りがちです。この本では、自分の選択を客観的に見つめ直す「10/10/10テスト」のような簡単なテクニックが紹介されており、感情に流されない賢い選択ができるようになります。

2 こんな人におすすめ

  • 「今の仕事、このままでいいのかな…」と漠然とした不安がある人
  • 転職を考えているけど、どんな基準で会社を選べばいいか分からない人
  • たくさんのキャリア情報に振り回されて、何を信じればいいか混乱している人
  • 「好きを仕事に」という言葉にプレッシャーを感じている人
  • 就職活動を控えているけど、自己分析や業界研究がしっくりこない学生

3 もう少し詳しく解説

著者の鈴木祐さんは、10万本もの科学論文を読破し、自身のブログ「パレオな男」で科学的知見を発信するサイエンスライター。本書の強みは、この圧倒的なデータ量に裏打ちされた客観性にあります。

多くのキャリア本が個人の成功体験に頼るのに対し、『科学的な適職』は「誰にでも当てはまりやすい、再現性の高い方法」を提示してくれます。

特に重要なのが、私たちが陥りがちな「視野狭窄」というワナです。たとえば、「今の仕事が嫌だ!」と思うと、「辞めるか、辞めないか」の二択しか見えなくなりがち。しかし本書は、「7つの徳目」という判断基準を持つことで視野を広げ、もっと多様な選択肢に気づかせてくれます。

「給料は高いけど、裁量権がなくて不自由」「業界は斜陽だけど、最高の仲間がいて貢献を実感できる」

どちらがあなたにとって「適職」か、本書を読めば自ずと見えてくるはずです。

さらに、この本は単なる「転職本」ではありません。最後の章で紹介される「ジョブクラフティング」は、今の仕事の捉え方を変え、日々の業務の中にやりがいを「再構築」するためのテクニック。転職という大きな決断をしなくても、今の環境をより良くする方法まで示してくれます。

キャリアのことで悩んだら、感情論や根性論に頼るのではなく、一度この本で「科学的な答え」を探してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの心強いコンパスになってくれるはずです。

この本を読んでみたくなりましたか?

気になった方は、ぜひ実際に手に取って読んでみてください。

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