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結論から言うと
書くのに才能や文才は一切不要!大切なのは、無理なく楽しく続ける『習慣』です。この本を読めば、書くことへの心理的なハードルがぐっと下がり、SNSやブログでの発信が「やらなきゃいけないこと」から「楽しい遊び」に変わります。
1 この本を読むと得られること
- 「書けない」という心のブロックが外れる 「完璧な文章じゃなくていい」「ヘタでもいい」「自分語りでいい」――。本書は、書くことをためらわせる様々な思い込みを優しく解きほぐしてくれます。「とりあえず公開しちゃえ!」と背中を押してくれるので、気軽に書き始める勇気が湧いてきます。
- ズボラでも続けられる「書く習慣」が身につく 「5分だけやる」「通勤中にスマホで書く」「SNSで実況ツイートする」など、著者自身が実践してきた具体的なテクニックが満載です。気合や根性に頼らず、日常のなかに「書く」ことを自然に溶け込ませる方法がわかります。
- 「書くネタがない」という悩みがなくなる 「あなたのありふれた日常は、他人にとっては非日常」という視点を与えてくれます。好きなものへの愛を語ったり、読んだ本の感想を書いたり、なにもなかった日は「なにもなかったこと」をネタにしたり。身の回りのすべてがコンテンツの宝庫だと気づかされます。
- 自分らしい「本音」が伝わる文章が書ける 小論文のような難しいお作法は必要ありません。「うわぁ〜」と思ったらそのまま書く、「あのクソ野郎!」という怒りも隠さない。そんな飾り気のない言葉こそが、人の心を動かす一番の武器だとわかります。自分の言葉で、自分の思いを伝える楽しさを実感できます。
2 こんな人におすすめ
- SNSやブログを始めたけど、ネタ切れで三日坊主になってしまった人
- 「完璧な文章を書かなきゃ…」と気負ってしまい、結局なにも投稿できない人
- 自分の考えや気持ちを言葉にするのが苦手で、「自分語り」に抵抗がある人
- なにか発信してみたいけど、「自分には特別な経験なんてない」と思っている人
- 毎日が同じことの繰り返しで、退屈だと感じている人
3 もう少し詳しく解説
著者のいしかわゆきさんは、「ズボラなライター」を自称し、独学の文章で人気を集めてきた方です。本書は、難しい文章術を教える本ではありません。それよりも、「どうすれば書くことを楽しめるか」「どうすれば無理なく続けられるか」という、書くことの「気持ち」の部分に徹底的に寄り添ってくれるのが最大の特徴です。
本書で一貫して語られるのは、「完璧主義を捨てよう」というメッセージ。「ヘタでもいいから、とにかく公開する側に行かなくては始まらない」という言葉には、多くの人が勇気づけられるでしょう。
また、「『自分はアホだ!』と思えばアウトプットできる」というユニークな発想も印象的です。人はどうせ忘れてしまう生き物だから、忘れないために書き残す。このシンプルな動機が、「書く」ことへのハードルを劇的に下げてくれます。
本書を読めば、書くことは特別なスキルではなく、自分を理解し、世界とつながるための最高の「ひとり遊び」だと気づくはずです。あなたの人生を変える最初の一歩は、スマホのメモ帳に「今日の出来事」を一行書くことから始まるのかもしれません。