目次
結論から言うと
本書の核心は、「小手先のテクニックではなく、Instagramのアルゴリズムを理解し、『PECTサイクル』という再現性のあるフレームワークに従えば、誰でもフォロワーは増やせる」ということです。 「何をすればいいか分からない…」という状態から抜け出し、データに基づいた具体的な行動計画が手に入ります。
1 この本を読むと得られること
- 平均4.2カ月で1万フォロワーを目指す「再現性のある」育て方がわかる 本書が提唱する「PECTサイクル」(プロフィール、エンゲージメント、コレクション、導線)という4つのステップを回すだけ。フォロワー転換率や保存率など、見るべき指標と目標値も明確なので、感覚頼りの運用から卒業できます。
- 「インスタ映え」や「ハッシュタグ」に頼らない運用法が身につく 「インスタ映えはもう古い」と著者は断言します。大事なのは、カタログのような綺麗な写真ではなく、あなたの「主観」が伝わるリアルな投稿。時間と労力がかかるハッシュタグ分析も不要なので、無理なく続けられます。
- ユーザーの「保存」を促す投稿の作り方がわかる 今のユーザーは、気になった投稿を「保存」し、後から見返して購買などを決めます。この「保存」こそが、フォロワー外に投稿を届ける(バズる)ための鍵。本書では、ユーザーが思わず「後で見返したい!」と思う投稿を作る具体的な方法がわかります。
- どんなビジネスでもインスタを活用できる自信が手に入る 「うちの業界はインスタ向きじゃないかも…」なんて心配は無用です。本書では、飲食店や美容室はもちろん、糖尿病の専門医やBtoB企業まで、様々な業種の成功事例が紹介されています。あなたのビジネスに活かすアイデアがきっと見つかります。
2 こんな人におすすめ
- インスタを頑張っているのに、フォロワーが全然増えなくて悩んでいる人
- 「インスタ映え」する写真が撮れず、投稿のハードルを高く感じている人
- 企業のSNS担当者や、お店の集客にインスタを使いたい個人事業主
- データに基づいたマーケティングを学びたいけど、何から手をつければいいか分からない人
3 もう少し詳しく解説
著者の石川侑輝氏は、これまで300以上のアカウントを支援し、400万フォロワー以上を分析してきたInstagram運用のプロ集団「SAKIYOMI」の代表です。自社でも6カ月で20万フォロワーを達成するなど、そのノウハウは膨大なデータと実績に裏付けられています。
本書の最大の特徴は、「PECTサイクル」 という独自のフレームワークにあります。
- P (Profile): 3秒でフォローされるプロフィール作り
- E (Engagement): フォロワーをファンにする関係作り
- C (Collection): 思わず「保存」したくなる投稿作り
- T (Traffic line): プロフィールへ自然に誘導する導線作り
この4つのサイクルを回すことで、フォロワーが増える仕組みを体系的に理解し、実践できるのです。
また、現代のユーザーがGoogleで検索する「ググる」から、ハッシュタグで検索する「タグる」、さらには発見タブでおすすめを探す**「タブる」**へと行動が変化していることを指摘。この変化を理解するからこそ、「ハッシュタグより発見タブ対策が重要」「そのためには『保存率』を高めよう」というロジカルな戦略が生まれます。
単なるテクニック紹介に留まらず、「なぜそれが必要なのか」というアルゴリズムの視点から解説されているため、応用が効きます。もしあなたがインスタ運用で迷子になっているなら、本書は確かな地図となってくれるはずです。