目次
結論から言うと
この本は、株の売買で一番難しい「タイミング」を、絵(チャート)で判断できるようになるための超入門書です。これまで暗号のように見えていた株価チャートが、まるで宝の地図のように、買い時・売り時を教えてくれるようになりますよ!
1 この本を読むと得られること
- 売買のベストタイミングがわかるようになる 株で利益を出す基本は「安く買って、高く売る」こと。この本では、相場が上がる直前や下がる直前に現れる「15のサイン」を学べます。このサインを見つけられるようになれば、「今が買い時かも!」「そろそろ売り時かな?」と、根拠を持って判断できるようになります。
- チャートから株価の未来を予測できる 株価チャートは、過去の値動きを記録したグラフです。本書を読むと、このグラフから株価の勢いや今後の方向性といった「相場の空気」を読み取るスキルが身につきます。まるで天気予報のように、未来の株価を予測する手助けになります。
- 初心者がやりがちな大きな失敗を避けられる 「もっと上がると思って持ち続けたら大暴落…」「買った途端に値下がり…」なんて経験、したくないですよね。この本は、株価が高い位置にあるのか低い位置にあるのかを一目で判断する方法を教えてくれます。高値で買ってしまう「高値掴み」などの典型的な失敗を未然に防げるようになります。
2 こんな人におすすめ
- 株を始めてみたけど、チャートがただの棒グラフにしか見えない人
- いつも「買い時」や「売り時」を逃して後悔している人
- なんとなくの感覚で株を売買して、毎日ハラハラドキドキするのに疲れた人
- 投資でしっかり利益を出したいけど、何から勉強すればいいかわからない初心者
- 難しい投資の本を読んで、挫折してしまった経験がある人
3 もう少し詳しく解説
■書いたのはどんな人?
著者の岩本秀雄さんは、証券・金融の世界で40年近くも市場を見続けてきたプロ中のプロ。現在は、投資専門チャンネル「ストックボイス」の副社長を務めています。そんな専門家が、専門用語を一切使わず、とことん初心者の目線で「世界一やさしく」解説してくれるのがこの本です。
■この本のすごいところ
一番の特徴は、とにかくビジュアルで分かりやすいこと。特に、株価チャートの主役である「ローソク足」の解説が秀逸です。
ローソク足とは、1日の株価の動き(始値、終値、高値、安値)を1本のローソクのような形で表したもの。本書では、このローソク足の形に「たくり線」「三羽烏(さんばがらす)」といったユニークなニックネームをつけて、キャラクターのように紹介してくれます。
例えば、
- 「たくり線」:長い下ヒゲのあるローソク足。一度大きく下げたけど、グイッと力強く引き戻された形で、「もう下がる力はないよ!」という買いのサインです。
- 「首つり線」:高値圏で出ると怖い、下ヒゲの長いローソク足。「ここで買うと大変なことになるよ!」という売りのサインになります。
このように、覚えるべき売買のサインを15個に厳選してくれているので、情報が多すぎて混乱することもありません。さらに、51問もの練習問題を通して、実際のチャートからサインを見つけるトレーニングができるため、読んだ知識が「本当に使えるスキル」として身につきます。
株式投資は「何を買うか」も大事ですが、「いつ買うか」はそれ以上に重要です。この本を読めば、売買のタイミングで迷うことが減り、自信を持って投資と向き合えるようになるでしょう。