【3分要約】投資で勝つのは心理戦!『株メンタル』で学ぶ、感情に負けない投資術

株メンタル

株メンタル

東洋経済新報社
ISBN: 4492733620
3分で読める

結論から言うと

株式投資で勝つか負けるかを決めるのは、投資のテクニックよりも「メンタルの状態」が9割。感情に流されて損をしてしまうのは、人間の脳の仕組み上、ごく自然なことです。 この本を読めば、なぜ自分がいつも同じ失敗を繰り返すのかが分かり、感情に振り回されない「株メンタル」を身につけて、冷静なトレードができるようになります。

1 この本を読むと得られること

  1. 投資で負ける人の「心理パターン」がわかる なぜか利益はすぐに確定してしまうのに、損失はズルズルと先延ばしにしてしまう…。そんな「投資あるある」な失敗の裏には、行動経済学で説明できる心理的なワナがあります。本書を読めば、その正体がスッキリ理解でき、同じ失敗を繰り返さなくなります。
  2. 感情に振り回されない「仕組み」が作れる 「冷静になろう!」と気合を入れるだけでは、メンタルはコントロールできません。著者が実践する「あえて資金を複数の口座に分けてすぐ動かせないようにする」「監視銘柄を手書きのノートで管理する」など、欲望や恐怖に負けないための具体的な仕組み作りが学べます。
  3. トップ3%の「勝ち組投資家」の思考法が手に入る 勝ち続けている投資家は、メンタルが安定しています。彼らがどうやってリスクを受け入れ、一貫したトレードを続けているのか、そのマインドセットを「5つのルール」として具体的に知ることができます。相場に一喜一憂せず、自分を律するヒントが得られます。
  4. 自分に合った投資スタイルを見つけるヒントが得られる 長期投資で大事なのは「待つこと」、短期投資で大事なのは「損切り」など、投資スタイルごとの戦い方のコツが分かります。自分の性格やライフスタイルに合った投資法を見つけるきっかけになります。

2 こんな人におすすめ

  • 株価が下がると怖くなって、焦って売ってしまう(狼狽売り)
  • 買った株が値下がりしても「いつか上がるはず…」と損切りできず、塩漬け株が増える一方
  • SNSや有名インフルエンサーの「この株は買い!」という情報を見ると、つい飛びついてしまう
  • 利益が出ているとチキン利食い(早めの利益確定)してしまうのに、含み損はなかなか手放せない
  • 投資のせいで毎日ドキドキして、精神的に疲れてしまっている

3 もう少し詳しく解説

著者の上岡正明氏は、投資歴23年で5億円もの資産を築いたスゴ腕投資家。しかし、ただの成功者ではありません。過去にリーマンショックなどの大暴落で二度の追証(追加の保証金)を食らい、市場から退場させられかけたほどの大きな失敗を経験しています。だからこそ、その言葉にはリアルな重みと説得力があります。

本書の最大の特徴は、投資のノウハウ本にありがちな「テクニカル分析」や「ファンダメンタルズ分析」といった手法の話はそこそこに、「メンタル」という一点に徹底的にフォーカスしていることです。

「プロスペクト理論」という言葉を聞いたことがありますか?これは、「人は利益を得る喜びよりも、損失を被る苦痛を2倍以上強く感じる」という心理法則です。この理論を知るだけで、なぜ私たちが「損大利小」のトレードをしてしまいがちなのか、その理由に納得できるはずです。

本書では、こうした行動経済学の難しい理論を、誰もが経験するような投資の失敗談や、親しみやすいイラストを交えて解説してくれるので、スッと頭に入ってきます。

投資とは、結局のところ「大衆心理の逆をいくこと」が勝利のカギ。そして、大衆心理に飲み込まれないためには、自分自身の心をコントロールする「株メンタル」が最強の武器になるのです。本書を読めば、その武器を手に入れるための具体的な一歩を踏み出せるはずです。

この本を読んでみたくなりましたか?

気になった方は、ぜひ実際に手に取って読んでみてください。

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