目次
結論から言うと
あなたのそのしつこい疲れ、実は体じゃなくて「脳」が原因なんです。この本を読めば、9割の人が間違えている疲労回復の常識がくつがえされ、脳をしっかり休ませる科学的な方法で、長年の疲れから本当に解放されますよ。
1 この本を読むと得られること
- 本当の疲労の原因がわかります 「頑張ったから筋肉が疲れた」と思っていませんか?実は、疲労の本当の原因は「脳の自律神経の疲れ」だったんです。この事実を知るだけで、疲れへのアプローチが180度変わります。
- 間違いだらけの常識にサヨナラできます 「疲れたから栄養ドリンク!」「スタミナつけるために焼き肉!」「熱いお風呂でリフレッシュ!」…実はこれ、全部逆効果だったんです。良かれと思ってやっていたことが、逆に疲れを溜め込んでいた衝撃の事実を知り、無駄な努力から卒業できます。
- すぐに試せる「科学的な疲労回復テクニック」が身につきます 専門医が教える、本当に効果のある回復法が満載です。例えば、脳をクールダウンさせる「4-7-8呼吸法」や、最強の疲労回復食材「鶏胸肉と梅干し」の組み合わせなど、今日からすぐに始められる簡単な習慣が見つかります。
- 睡眠の質が劇的に上がります ただ長く寝るだけではダメ。脳を休ませるには「睡眠の質」が命です。「エアコンはつけっぱなしが正解」「いびきを防ぐ最強の寝姿勢」など、ぐっすり眠るための具体的なコツを学べます。
2 こんな人におすすめ
- たっぷり寝たはずなのに、朝から体が重くてだるい人
- 仕事中、つい栄養ドリンクやエナジードリンクに頼ってしまう人
- 休日に温泉やジムでリフレッシュしても、なぜか余計に疲れてしまう人
- 「楽しいから疲れない!」と仕事や趣味に夢中になり、気づくとヘトヘトになっている人
- デスクワークで目の疲れや肩こりがひどく、集中力が続かないと感じる人
3 もう少し詳しく解説
著者の梶本修身さんは、東京疲労・睡眠クリニックの院長を務める、まさに疲労研究の第一人者です。国を挙げた研究プロジェクトの責任者も務めたスゴい先生で、本書で語られる内容はすべて科学的データに基づいています。
◆疲れの正体は「脳のオーバーヒート」
この本の最大のポイントは、疲労の原因を「体」ではなく「脳」と断言している点です。 私たちが活動すると、脳は体温調節や心拍数のコントロールなど、生命を維持するために休むことなく司令を出し続けます。この司令塔が「自律神経」です。この自律神経が働きすぎて疲弊し、オーバーヒート状態になることこそが「疲労」の正体。脳は「これ以上は危険だ!」と判断し、私たちに「体が疲れたから休め」というサインを送っているのです。
◆最強の疲労回復成分「イミダペプチド」
では、どうすれば脳の疲れが取れるのか?そのカギを握るのが「イミダペプチド」という成分です。 これは、渡り鳥が何千キロも休みなく飛び続けられる力の源。このイミダペプチドが、脳の細胞がサビつく原因となる「活性酸素」を直接攻撃し、脳の疲れを根本から取り除いてくれるのです。 そして、この成分がダントツで豊富なのが、なんと「鶏胸肉」。コンビニのサラダチキンでもOKです。さらに、梅干しやレモンに含まれる「クエン酸」と一緒に摂ると、エネルギー効率がアップし、最強の疲労回復食になります。
◆図解だから、スルスル頭に入る!
本書は『図解』とある通り、イラストや図がふんだんに使われていて、専門的な話も直感的に理解できます。「なぜ栄養ドリンクがダメなのか」「なぜ熱いお風呂が逆効果なのか」といった理由も、図解で一目瞭然。読書が苦手な人でも、まるで雑誌を読むような感覚で楽しく知識を吸収できますよ。
「寝ても取れない疲れ」は、気合や根性で乗り切るものではありません。正しい知識を身につけ、脳をしっかりいたわってあげることで、毎日を元気に過ごせるようになります。この本が、その第一歩になるはずです。