目次
結論から言うと
「一緒にいて楽しい人」になるのに、特別な才能や無理なキャラ作りは一切不要です。本書の核心は、無理せず自然体で、自分も相手も大切にできる「考え方」と「行動のクセ」を身につけること。これを実践すれば、人間関係のストレスが驚くほど軽くなり、自然と人が集まってくる魅力的なあなたになれます。
1 この本を読むと得られること
- 誰とでも会話がはずむ「しゃべらせ上手」になれる 「聞き上手」の一歩先を行く、相手が気持ちよく話したくなるテクニックが満載です。「相手が楽しくなる話題の見つけ方」や、会話が途切れたときの魔法のキーワード「て・き・に・ち・か・し（天気・近況・ニュース・地域・体・趣味）」など、明日からすぐに使える具体的なコツが学べます。
- 自分が「疲れる人」になっていないかチェックできる 良かれと思ってやっていたことが、実は相手を疲れさせていた…なんてことも。本書では「気分屋さん」「自慢がすぎる人」「お節介な人」など、無自覚に人を疲れさせてしまう人のパターンを具体的に紹介。自分を客観的に見つめ直し、改善するきっかけになります。
- 苦手な人とのストレスを激減させる「スルースキル」が身につく 職場やプライベートでどうしても避けられない「疲れる人」。そんな相手と戦うのではなく、「ひょいとかわす」ための実践的な対処法がわかります。「笑顔で距離をとる」「話の流れを変える」「逃げるが勝ち」など、自分の心を守るための具体的な防衛策を学べます。
- 周りの目を気にしない「自分軸」が手に入る 「どう思われるか」ばかり気にしていると、心がすり減ってしまいます。「気にしない練習」を通じて、他人の評価に振り回されず、自分の人生をのびのびと生きるための心の持ち方がわかります。自分にとって本当に大切なことを見つめ直し、軽やかに生きられるようになります。
2 こんな人におすすめ
- 人と話すのが苦手で、会話が続かず気まずい空気になることが多い
- 周りに気を使いすぎて、家に帰るとドッと疲れてしまう
- 「もしかして自分、周りを疲れさせてるかも…？」と不安になることがある
- 職場や友人関係で、苦手な人との付き合い方に本気で悩んでいる
- もっと自然体で、自分も相手も楽しめる人間関係を築きたい
3 もう少し詳しく解説
著者の有川真由美さんは、化粧品会社事務、塾講師、編集者など多くの転職経験を持つ、働く女性のアドバイザー的存在。その豊富な経験から導き出された、リアルで地に足のついた人間関係のコツが、本書には詰まっています。
この本の最大の特徴は、なんといっても「まんが」の多さです。 イラストレーターJamさんの描く、ゆるくて可愛いキャラクターたちが「あるある！」なシチュエーションを再現してくれるので、活字が苦手な人でもスラスラと内容が頭に入ってきます。難しい心理学の用語も、まんがと平易な文章で解説されているため、直感的に理解できます。
本書は単に「こうすれば好かれる」というテクニック集ではありません。「一緒にいて楽しい人」とは、まず**「自分自身が楽しんでいる人」**であると説きます。自分の好きなことに夢中になり、自分の機嫌を自分でとれるようになると、そのポジティブなオーラが自然と周りにも伝わり、人が集まってくるのです。
また、「疲れる人」を一方的に断罪するのではなく、「なぜこの人はこうなってしまうのか？」という背景にも想像を巡らせ、自分を守りつつ相手とどう向き合うかという視点を提供してくれます。これは、人間関係で不必要な敵意や嫌悪感を持たずに、心を穏やかに保つための大切な知恵と言えるでしょう。
「一緒にいて楽しい人」になるためのヒントと、「疲れる人」から自分を守るための処方箋。この両方が手に入る、人間関係のお守りのような一冊です。