歴史が苦手な人でもハマる!『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』が"暗記ゼロ"で楽しめる理由

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

SBクリエイティブ
ISBN: 4797397128
4分で読める

結論から言うと

この本は、世界史を「暗記科目」から「1つの壮大な物語」へと変えてくれる一冊です。バラバラだった歴史の知識が驚くほどスムーズにつながり、「なぜそうなったのか?」という因果関係を楽しみながら理解できるようになります。

1 この本を読むと得られること

  1. 年号の暗記から解放される 「〇〇年に××が起きた」という無味乾燥な年号の暗記は一切不要です。著者は「年号はストーリー理解のノイズになる」と考え、あえて使っていません。おかげで、出来事や人物の「関係性」や「つながり」が際立ち、まるで小説を読むように歴史の流れに没頭できます。
  2. 世界史が「1本の線」でつながる 一般的な教科書は、ヨーロッパの話かと思えば急に中国に飛んだりと、時代と場所があちこちにジャンプして混乱しがちです。本書では「ヨーロッパ→中東→インド→中国」と地域ごとに歴史を学び、大航海時代でそれらが合流するという「数珠つなぎ」構成を採用。頭の中に世界史の「地図」ができるので、今どこを学んでいるか迷子になりません。
  3. 登場人物や国が増えても混乱しない 「主役」をできるだけ固定して話が進むのも大きな特徴です。例えばヨーロッパ史が主役のときは、他の地域は脇役として登場します。主語がめまぐるしく変わらないので、「今、誰の話だっけ?」と混乱することなく、ストーリーに集中できます。
  4. 映画やニュースがもっと面白くなる 歴史の大きな流れがわかると、映画や小説、旅行、さらには現代の国際ニュースまで、その背景にある物語が見えてきます。「なぜこの国とこの国は仲が悪いんだろう?」といった疑問も、歴史的な視点から理解できるようになり、世界を見る目が格段に面白くなります。

2 こんな人におすすめ

  • 学生時代、世界史の教科書を開いた瞬間に眠くなった人
  • カタカナの登場人物や国名が多すぎて、誰が誰だか分からなくなる人
  • 「〇〇年に××が起きた」という年号の丸暗記にうんざりした人
  • 教養として世界史を学び直したいけど、分厚い本に手が出せない社会人
  • ニュースで見る国際問題を、歴史的な背景からサクッと理解したい人

3 もう少し詳しく解説

この本の著者は、公立高校で教鞭をとる山崎圭一先生。彼のYouTubeチャンネル『世界史20話プロジェクト』は、「神授業」として学生や社会人から絶大な支持を集め、本書はシリーズ累計100万部を超える大ベストセラーとなりました。もともとは「先生の授業を異動しても聴きたい!」という教え子の声から始まったというエピソードからも、その分かりやすさがうかがえます。

本書の最大の魅力は、従来の教科書が抱える「わかりにくさ」を徹底的に排除した、3つの画期的な工夫にあります。

1. 「数珠つなぎ」で全体像をつかむ 普通の教科書は、同じ時代の色々な地域の出来事を並行して説明するため、話があちこちに飛びがちです。しかし本書では、まず「ヨーロッパ」「中東」「インド」「中国」という4つの地域の歴史を、それぞれ古代から大航海時代まで一本のストーリーとして学びます。そして第5章で、これらの地域が大航海時代をきっかけに出会い、世界が1つにつながっていく様子が描かれます。この「まず地域ごとの物語を理解し、後でそれらが合流する」という構成が、世界史の全体像を驚くほどクリアにしてくれます。

2. 「年号ゼロ」で物語に集中 著者は「桃太郎の話を覚えるのに年号はいらないですよね?」と問いかけます。歴史も同じで、まずはストーリーの流れをつかむことが何より重要。年号を排除することで、私たちは出来事の因果関係、つまり「なぜその戦争が起きたのか」「なぜその革命が必要だったのか」という本質的な部分に集中できます。大学受験などで年号が必要な人も、ストーリーが頭に入っていれば、後から驚くほど簡単に覚えられると著者は言います。

3. 「主役」を固定して混乱を防ぐ 例えば「ローマ帝国」の章では、ローマが主役。他の国や民族は、ローマとどう関わったかという「脇役」として登場します。これにより、読者は常に物語の中心を見失うことなく、安心してページをめくることができます。この工夫のおかげで、複雑な国際関係もスッキリと理解できるのです。

この本は、歴史アレルギーだった人にこそ読んでほしい一冊。「暗記」という苦行からあなたを解放し、「学ぶって、こんなに楽しいんだ!」という発見をくれるはずです。

この本を読んでみたくなりましたか?

気になった方は、ぜひ実際に手に取って読んでみてください。

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