目次
結論から言うと
セキュリティは専門家だけの話ではありません!この本を読めば、サイバー攻撃の仕組みから具体的な対策までが図解でスッキリ理解でき、漠然とした不安が「自分で守れる」という自信に変わります。 「セキュリティって難しそう…」と感じている人でも、見開き1テーマの構成なので、まるで辞書のように知りたいところからサクッと読めるのが魅力です。
1 この本を読むと得られること
- セキュリティの全体像が地図のようにわかる ニュースで聞く「不正アクセス」「ウイルス」「情報漏えい」といった言葉。それぞれがどう違うのか、どう関係しているのか、この本を読めばスッキリ整理できます。攻撃の種類から法律まで、幅広い知識が体系的に身につきます。
- 「なぜ?」がわかるから、もう忘れない 「パスワードは長く複雑に」「怪しいメールは開かない」といった対策はよく聞きますが、なぜそうすべきなのでしょうか?本書は「なぜその攻撃が成功するのか」という仕組みから解説してくれます。理由がわかると、単なる丸暗記ではなく、応用力がつくので、新しい脅威にも対応しやすくなります。
- 今すぐできる具体的な防御アクションがわかる パスワードを安全に管理する方法、被害を最小限に抑える「多要素認証」の設定、危険なサイトの見分け方など、読んだその日から実践できる具体的なアクションが満載です。各章の終わりには「やってみよう」という体験コーナーもあり、知識がしっかり身につきます。
2 こんな人におすすめ
- 「パスワードの使い回しはダメ」と頭では分かっているけど、なぜ危ないのか具体的に説明できない人。
- 職場でセキュリティ担当になったけど、何から勉強すればいいか途方に暮れている人。
- ニュースで「個人情報流出」と聞いても、自分には関係ないと思ってしまう人。
- 専門書は文字ばかりで難しくて、いつも途中で挫折してしまう人。
- 子どもがスマホを使い始め、インターネットの危険性を分かりやすく教えたいと思っている親御さん。
3 もう少し詳しく解説
著者の増井敏克さんは、情報工学の専門家である「技術士」でありながら、「ビジネス」「数学」「IT」を組み合わせた分かりやすい解説で定評のある方です。専門的な内容を、いかに噛み砕いて伝えるかに長けているプロフェッショナルです。
全ページ図解!だから直感的にわかる
この本の最大の特徴は、なんといっても**「全ページ図解」**であること。「攻撃も対策も、ぜんぶ図解」というキャッチコピーの通り、複雑なネットワーク攻撃やウイルスの仕組みが、豊富なイラストで視覚的に解説されています。文字を読むのが苦手な人でも、イラストを追うだけで直感的に理解できるでしょう。
辞書みたいに使える「見開き1テーマ」
最初から順番に読む必要はありません。「はじめに」でも述べられているように、本書は見開きページで1つのテーマが完結するように作られています。目次を見て、「フィッシング詐欺って何だっけ?」「ランサムウェアって最近よく聞くな」と気になったところから拾い読みできるので、忙しい人でもスキマ時間で知識をアップデートできます。
技術だけでなく「人の心理」にも踏み込む
セキュリティの問題は、技術だけで解決するものではありません。本書では、なぜ人が不正を働いてしまうのか(不正のトライアングル)や、攻撃者の目的が「愉快犯」から「金銭目的」にどう変化してきたかなど、「人間」の側面にも光を当てています。これにより、より深く、多角的にセキュリティを理解することができます。
私たちの生活と切っても切り離せないインターネット。その裏側に潜むリスクを知り、正しく対策することは、もはや現代人の必須スキルです。この本をきっかけに、あなたとあなたの大切な情報を守る第一歩を踏み出してみませんか?