目次
結論から言うと
この本の核心は、ズバリ「自分を好きになること」。自分を大切にする考え方を身につければ、人間関係、仕事、自信など、人生のあらゆる歯車がうまく回り始めます。 「どうせ自分なんて…」という思い込みを手放し、もっとラクに、もっと幸せに生きるための具体的な方法が詰まった一冊です。
1 この本を読むと得られること
- ブレない「自分軸」が手に入る 「他人にどう思われるか」という不安から解放されます。「自分は自分のままで価値がある」と心から思えるようになり、他人の評価に一喜一憂しなくなります。自分の意見を堂々と言える自信が湧いてきますよ。
- 人間関係のストレスが驚くほど軽くなる 「いやなことは断る」「他人を変えようとしない」といったスキルが身につき、人間関係がグッと楽になります。すべての人に好かれる必要はないとわかるので、無理して「いい人」を演じることもなくなり、本当に大切な人との関係を築けるようになります。
- 失敗を恐れずに行動できるようになる 「ミスをしても大丈夫」と自分を許せるようになります。失敗はダメなことではなく、成長のための貴重な学びの機会だと捉えられるようになり、新しいことへのチャレンジが怖くなくなります。
- 自分で「幸せ」をつくり出せるようになる 幸せは、何かを手に入れたら訪れるものではなく、「今、ここ」で感じられる心の状態だと気づかせてくれます。日常のささいなことに目を向け、自分で自分の機嫌をとれるようになるので、毎日がもっと楽しく、満たされたものになります。
2 こんな人におすすめ
- つい他人と自分を比べて落ち込んでしまう
- 他人の目が気になって、言いたいことが言えない、やりたいことができない
- 過去の失敗をいつまでも引きずって、自分を責めてしまう癖がある
- 「どうせ自分なんて…」が口癖で、自分に自信が持てない
- 周りに振り回されている感覚があり、なんだか生きづらいと感じている
3 もう少し詳しく解説
そもそも、どんな本なの?
著者は、アメリカの著述家ジェリー・ミンチントン氏。心理学に詳しく、特に「自尊心」の重要性を長年訴えてきました。本書は、そんな彼の代表作で、なんと24年間も読まれ続け、累計150万部を突破している超ロングセラーです。
人気の秘密は、その分かりやすさ。人生を好転させるための「考え方」が100項目にわたって紹介されているのですが、どれも1〜2ページで完結。難しい言葉は一切なく、まるで優しい友人に語りかけられているような感覚で、スラスラ読めます。読書が苦手な人でも、気になった項目からつまみ食いするように読めるのが嬉しいポイントです。
「自尊心」って、そんなに大事?
本書で一貫して語られるのが「自尊心」の大切さ。これは単なるプライドやうぬぼれのことではありません。「自分を好きになり、自分は幸せな人生を送る価値がある人間だ」と信じる気持ちのことです。
著者は、この自尊心が低いと、
- 自分はダメな人間だ(と思い込む)
- 自分はみんなより劣っている(と思い込む)
- 自分は生まれつき欠点だらけだ(と思い込む)
といった、間違った信念を持ってしまうと指摘します。そして、この「間違った思い込み」こそが、自信のなさや人間関係の悩み、生きづらさの根本原因だというのです。
考え方を変えれば、人生が変わる
じゃあ、どうすれば自尊心を高められるの? その答えはシンプルで、「自分に対する考え方を変える」こと。
例えば、本書にはこんな考え方が紹介されています。
「ミスしたときに自分にやさしくしよう。そうすれば将来、ミスが避けられる。」 (うまくいく考え方 その1)
私たちはミスをすると「なんて自分はダメなんだ」と責めがちですが、それは逆効果。自分に優しく声をかけることでプレッシャーから解放され、むしろ同じミスをしにくくなる、というわけです。
「自分は個性的な存在だ。だから、他人と比較しても意味がない。」 (うまくいく考え方 その22)
SNSなどでつい他人と比べてしまいがちですが、そもそも一人ひとり持っているものや経験が違うのだから、比べること自体が無意味。あなたはあなただけの価値を持っている、という力強いメッセージです。
このように、具体的で今日からすぐに実践できる100個のヒントを実践していくことで、ネガティブな思い込みを一つひとつはがし、自分を肯定する新しい思考回路をつくっていく。それが本書の目指すゴールです。
もしあなたが今、何となく生きづらさを感じているなら、それはあなたのせいではなく、単に「うまくいかない考え方」をしているだけなのかもしれません。この本をきっかけに、自分をもっと大切にする「うまくいく考え方」をインストールしてみませんか?