目次
結論から言うと
この本は、業界や職種を問わず15年後も役立つ「一生モノの仕事術」を教えてくれます。それは、結論から話し、事実(ファクト)で語り、相手の期待を超え続けるという、シンプルながらも超強力な基本原則です。
1 この本を読むと得られること
- 秒速で伝わる話し方が身につく 「で、結論は?」ともう言わせません。最初に結論を伝える「PREP法」や、感情論ではなく「数字とロジック」で話す技術など、誰が相手でも一発で理解してもらえるコミュニケーションの型が手に入ります。
- 仕事が5倍速になる思考術を学べる やみくもに作業を始めるのはもう終わり。最初に「考え方を考える」ことで手戻りをなくし、重要なポイントに集中する「重点思考」で無駄な作業をカット。仕事のスピードと質が劇的に向上します。
- 「こいつ、できるな」と思われる仕事の姿勢がわかる 「言われたことをやる」だけでは評価されません。相手の期待を少しだけ超える成果を出し続けること、そして「約束したことは何があってもやり遂げる」というコミットメント力。これが、絶大な信頼を生む秘訣です。
2 こんな人におすすめ
- 「報・連・相」で「要点がわからない」とよく怒られてしまう新社会人
- 説明が回りくどいと言われ、会議やプレゼンでうまく伝えられない人
- 完璧を目指しすぎて、いつも仕事が締め切りギリギリになってしまう人
- 今の会社や業界以外でも通用する「どこでも役立つスキル」を身につけたい人
3 もう少し詳しく解説
著者の大石哲之氏は、世界的なコンサルティングファームであるアクセンチュアで戦略コンサルタントとして活躍した経歴の持ち主です。
この本のすごいところは、著者の個人的な経験談だけではない点。著者と同じようにコンサルティング会社でキャリアをスタートさせ、今では経営者、政治家、大学教授など、様々な分野の第一線で活躍している人たちに「15年経っても役に立っているスキルは何か?」を徹底的に取材して作られています。
だから、紹介されている30のスキルは、机上の空論ではなく、時代や環境が変わっても色あせない「本質的な仕事の武器」ばかり。たとえば、
- 結論から話す(PREP法) Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)の型に沿って話すだけで、驚くほど話が分かりやすくなります。
- 仮説思考 いきなり調べ始めるのではなく、「たぶんこうじゃないか?」という仮説を立ててから検証するので、最短ルートで答えにたどり着けます。
- 期待値のコントロール 相手が「何を」「どのレベルまで」求めているのかを正確に把握し、その少し上を行く。これがビジネスの極意です。
本書は、単なるテクニック集ではありません。「プロとしてどう働くべきか」という、仕事に向き合う上での心構え(ビジネスマインド)まで学べる一冊。あなたの仕事の「OS」をアップデートしてくれる、まさに一生モノの教科書です。