目次
結論から言うと
この本の結論はシンプルです。「時間がない」というのは、実は「それは自分にとって重要ではない」という心の声の言い換え。時間の価値を正しく理解し、本当に大切なことに集中すれば、誰でも後悔しない充実した人生を送ることができます。
1 この本を読むと得られること
- 「時間がない」という口癖からの解放 「時間がない」と言うのは、実は責任を逃れるための言い訳かもしれません。本書を読むと、その言葉が自分を無力にしていることに気づき、「どうすれば時間を作れるか?」という前向きな思考に切り替えることができます。
- 先延ばし癖を撃退する具体的な方法 なぜ私たちは先延ばししてしまうのか? 本書では「目標が不明確」「自己不全感」など8つの原因を徹底分析。それぞれの原因に合わせた具体的な対策がわかるので、もう「明日やろう」に悩まされなくなります。
- 驚異的な集中力を手に入れる技術 SNSの通知、メール、動画サイト…私たちの周りは誘惑だらけ。本書では、こうした注意をそらすものを排除し、ゾーンに入る「フロー状態」を作り出す方法を解説。1日45分でも深く集中する時間を作るだけで、生産性は劇的に向上します。
- 時間を「投資」と考える新しい視点 ダラダラと動画を見る時間は「消費」、新しいスキルを学ぶ時間は「投資」です。本書は、あなたの24時間を未来の自分への投資に変える方法を教えてくれます。失われた時間は戻ってきませんが、未来の時間を豊かにすることは今からでも可能です。
2 こんな人におすすめ
- いつも「時間がない」が口癖で、やりたいことが後回しになっている人
- 気づくとスマホをダラダラ見てしまい、寝る前に後悔する人
- 毎日忙しいだけで、達成感や充実感があまりないと感じている人
- 将来のために何かしたいけど、つい楽な方に流されてしまう人
- 「先延ばし癖」「SNS中毒」「動画三昧」のどれかに心当たりがある人
3 もう少し詳しく解説
著者のティボ・ムリスは、20冊以上の著書が25か国語に翻訳され、全世界で80万部以上の実績を持つ時間の使い方のプロフェッショナルです。
この本のすごいところは、単なる精神論で終わらないこと。「生産性向上の5つのレベル」や、自分の中に「CEO(計画する人)・COO(改善する人)・従業員(実行する人)」という3つの役割を持つフレームワークなど、すぐに試せる具体的なテクニックが満載です。
特に印象的なのが、自分の時間の使い方を評価するための「7つの基準」です。
- 有意義であるか?
- 楽しいか?
- 挑戦的であるか?
- 思い出に残るか?
- 自尊心を高めてくれるか?
- 効果的であるか?
- 健康に役立つか?
例えば、「毎晩のネットフリックス鑑賞」をこの基準で評価してみると、本当に価値のある時間の使い方なのかが一目瞭然になります。これにより、「なんとなく」で浪費していた時間を、本当に自分が望む活動に振り分けることができるようになるのです。
時間は、大富豪ですら買うことのできない最も貴重な資源です。『後悔しない時間の使い方』を読んで、あなたも今日から「時間を支配する側」に回ってみませんか?